19世紀の欧州では、歯科は医学部の中でStomatology(口腔科)として教育が行われていました。

欧州をみると
 フランス、ベルギーではStomatology(口腔科学)
 ドイツ語圏ではZahn-Mund-und Kieferkrankheiten(歯-口腔-顎科学)
 北欧ではOdontology(歯科学)

そして、米英ではDentistry(歯科学)と呼んでいます。

日本語では、歯科医ですが、そのニュアンスは、欧州と米英ではかなり違うのです。

英国の医学教育の特徴は、米国と同様に、臨床重点主義です。まず、病院が設立され、ついで、教育機関としての大学医学部ができていきます。

医学部から歯科が独自に歩み始めるのですが、歯科医が、医学会から独立して、歯科医師の国際機関ができたのは20世紀に入ってからになります。



参考文献:歯科医学の国際化と情報化 グローバルスタンダードとインパクトファクター 森昌彦著 学建書院 ISBN 4-7624-0624-0613-9