米国留学中、Blue Cross Blue Shieldという医療保険に家族で入りました。月額100数十ドルだったと思います。

Dental insuarance(歯科医療保険)は別料金で、これには入りませんでした。多くの米国民も同じようにDental insuaranceには入らないそうです。

歯科医療の保険がないとなると、子どもたちが虫歯になると大変は医療費がかかりますから、親は、子どもに虫歯ができないように、しっかり歯磨きをさせます。スーパーには、歯みがき用品のコーナーがあり、さまざまな歯磨き用品が置いてありました。

医療費は、治療終了直後には支払ませんでした。病院が保険会社に請求し、保険会社が、その医療費のどこまで負担できるかの判断をして、請求書が送付されてきます。

請求額に不服があるときは申し立てると、翌月にまた請求書が送付されてきます。なかなか、支払が終わらなかったことを思い出します。

英国には、日本の医療保険制度に似たNHS(National Health Service)があります。18歳未満の子どもたちや妊産婦の医療費は無料であったり、そうした人たちには手厚いのです。

しかし、すでに成人した人たちにとっては、NHS病院は低レベルの医療機関であり、経済的なゆとりのある人たちは、医療保険会社と契約して十分な医療が受けられるようにしていました。

私が下宿していたロンドンの家主の娘は、小児科医でした。NHSの病院に勤務していましたが、処方する薬の種類や量に規制があり、十分とは言えない医療レベルのようでした。

新聞などにNHS病院の病床数が財政難から削減されたという報道がありました。

中国の医療システムには、驚きました。歯科の大学病院でしたが、まず、予診を受けて、治療に何が必要かの明細を書いてもらい、その費用を支払い、それから、治療が始まるのです。

低所得者は医療を受けることができない状況があります。