脳梗塞、心筋梗塞の発症率は加齢とともに増加していきます。

こうした疾患を持っている方は、血液が血管内で凝固して梗塞の原因となる血栓を生じさせないように、抗凝固療法、つまり、血液凝固機能を抑制させる薬剤を長期服用している方々がおられます。

高齢者ではかなり方々が、抗凝固療法を受けておられ、こうした人たちが、薬剤の服用をとめることなく抜歯や、歯石除去を行うと止血せず、大量の出血を起こすことになります。

大量の出血とは、少量の出血であっても2日、3日と続くと、出血量は500ccといったレベルにまでなるということを含めてのことです。

美祢市は高齢者が多く、私は、毎日のように抗凝固療法をされている内科医、脳外科医に、服用の休止について意見を求める紹介状を書いています。

病状によっては、休止できない方もおられて、そういう方の観血的歯科治療はできません。

高齢者の口腔ケアという視点からの活動が必要な時期になってきていると思います。