私は小児歯科を標榜していません。
診療所の入り口のガラス面に、標榜科目:歯科(小児歯科は標榜していません)と記載しています。

それでも、受診してこられる人たちがおられます。
そういう子どもたちには、歯磨き指導と、フッ素塗布を、定期的に徹底して行っています。

子どもたちに歯を磨きなさいと口で言っても、そんな言葉に従うはずがないのです。親が本気になって虫歯を作らせない覚悟がいると思います。

虫歯になれば、歯科に連れていって「治せば」いい。
そう考えている親は多いのです。果たして「治す」と言えるのでしょうか?

虫歯をとって詰めても、すぐにまた虫歯をつくってやってくる。
「きちんと治してください」、そう言われても、それは、誰の責任なのでしょうか?

この診療所の周辺2キロ以内に、7箇所の歯科医院があります。他の6箇所の診療所は、小児歯科を標榜しています。

私は、そちらでの受診を勧めています。

小児歯科の専門医での治療が必要と考えられるお子さんについては、小野田診療所歯科、下関市おおの小児矯正歯科での治療を勧めています。

私は、子どもたちに歯磨きの仕方をきちんと教えることの方が大事だと思います。

美祢市は、山間部の広域の市であるために、通学が困難で、小規模な小学校が12校もあります。もう一歩踏み込んで、小学校や幼稚園での歯磨き指導をしたいのですが、なかなか動けません。